世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【色々な話を聞け。】

立場上、様々な工事に立ち会うことが発生する。基本的に、立ち会いは「お客様に迷惑をかけない」しかないので、後は暇。なので、その時間は雑談に費やす(むしろ、積極的に話を振る)のだが、そこで得た話は大概面白い。

《ポイント》
●プロは、数字が頭に入っている。
今日のミッションは「自動ドアの定期点検立ち会い」。何となく「自動ドアって、どのくらいの周期で交換するんですか?」と聞くと「230万回。だいたい普通の施設で10年、開閉頻度の高いところで5年。」とのこと。…し、知らんかった…

●理由の面白さ。
自動ドアは、駆動装置が命。「これ、ワイヤーがへたっているかどうかを点検してるんですか?」と聞いてみると「いや、ワイヤーじゃなくてチェーンだよ。だって、ここ、防火区画だから、火災の時にワイヤーは燃えて切れたらアウトでしょ?」との回答。
…な、なるほど!!メッチャ納得!!

《問題の所在》
●知らない世界に、興味を持たない。
点検をしていた方に言われたのは「こんなに聞いてくる人、初めてだよ」とのこと。…まぁ、そうかもしれん。実際、ここで聞いたことが、今の仕事の実業務に役立つとは思わない。
…しかし。「他の世界を知る」ことは、何かのチャンスになりうる。だからこそ、あれやこれや、首を突っ込むほうがよい。

自戒の念を込めて。