世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【強みは自覚できず、周囲は把握しているというギャップ。】

SNS上で、凄い友人が「凄い!」と言われたことに対し「自分にとっては普通だし、本人は(何が凄いか)わかっていない」との返しをしていた。そこから考えたこと。

《ポイント》
●得意、強みは自分にとっては当たり前。
人は、なぜ「得意、強み」が自覚できないのか。それは、「意図せずとも一般レベルを超えてできてしまう」から。自分にとっては「当たり前」なので、「なぜ周りができないのか」すら理解できない。

●人はつい「足りないもの」に目が行く。
人間の脳は、つい不足しているものばかり見ようとしてしまう。これは、足りない視野を補って意味あるものにし、危機を回避するという脳の機能。ただ、これが現在では裏目に出て、つい「不足したものに目が行く」となってしまい、「自分が優れている」ではなく「人が足りない」と思い込んでしまう。逆に、人より自分が劣る部分は当然「自分が足りない」と感じる。よって、いつまでも満たされることがない。

《問題の所在》
●他人が見るほど、自分には自分のことが見えていない。
傾倒しているU理論を学べば学ぶほど感じることであるし、またこれは永遠の真理でもあろうと思うのだが、本当に「自分には自分のことが見えていない」。これは、「目が外側に向いてついている」という生物としての機構上、如何ともし難い。

そこで。せめて「自分は自分のことを客観的にわかっていない」ということを自覚しながら、日々、認識のずれを調整して生きていきたいものだ。

自戒の念を込めて。