今年1冊目読了。元グーグルフェロー、自己開発責任者の筆者が、仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法を書き記した一冊。
〈お薦め対象〉
自己の能力を開花させたいすべての人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★★
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★★
自分の問いは3つ。
『今を生きるうえで必要な能力は?』には「自律、熟達、目標に支えられた内的モチベーション。穏やかさ、明瞭さ、幸せをそなえたリラックスした心。優しい気持ち、開かれた心、適切な社会的技能による幸せな友好関係」。
『人間の心身の特性は?』には「身体を高解像度で知覚する能力をはぐくむと、直観力を高められる。ほんとうに自信があれば、人はエゴに対して柔軟になれる。不愉快な気持ちを経験する能力を伸ばせば、嫌悪感をやわらげ、強迫観念を骨抜きにできる」。
『瞑想するときのポイントは?』には「瞑想は中位の練習である。内面の平穏が深まり、思いやりが増し、志が強くなれば思いやりある行動がすっと出てくる。命がかかっているように呼吸する。行動するのではなく、行動に導かれる」。
ずっと気になってはいたが積読となっており、19年の一冊目に選んだ。「自己認識や正直さは、正確な自己査定から生まれる」「時間とエネルギーの大半を費やして崇高な目標に取り組み、ときどきフローを楽しみ、たまにロックスターのような快楽を味わう」など、非常に参考になる文章が数々あり、さすがの一冊、というところ。これを読むと瞑想にも取り組んでみたくなる。でも、自分のような意志の弱い人間には…と思っても「練習の継続は、仲間を作る、めいいっぱいやらない、一日ひと息だけやる」という励みになる文章もある。
これを読むと、瞑想、マインドフルネスで自己の心を鍛えたくなる。どちらかというと実践書だな。瞑想、自己の心の鍛錬に興味があれば、ぜひ一読をお勧めしたい。