世界遺産マイスターKの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター保有の読書好き。世界遺産×書籍という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【プレ社会人から、何を感じるのか。】

先日、プレ社会人(=大学4年生)と話をする機会があった。向こうは緊張しているし、ほぼほぼ手続き的な話しかしなかったのだが、むしろ、プレ社会人を見た現役社会人の感想のほうに、思うところあり。
 
《ポイント》
●プレ社会人に、どのような「キラキラ」を見るのか。
プレ社会人と話をした現役社会人から「いやー、キラキラして眩しいねー」という言葉を聞いた。正直、その言葉の言わんとすることはわかるが、体感にまったくフィットしない。不景気な日本に育ち、やれやっと就職活動を終え、つかの間のモラトリアム。ただ緊張しているだけじゃん、と思った俺がひねくれている側面は否定しない(苦笑)。無限の可能性という言葉をよく聞くが、何歳になってもチャレンジできるし、それを放棄している言い訳を相手に仮託する故なのだろうか。
 
●コミュニケーションギャップが、プラス評価に働く?
正直、何の話をしたって、こちらのほうが圧倒的に情報・経験を持っている(社会人を20年ばかりやっていて、この格差がないほうがまずい)。故に、「いかに相手にわかるように噛み砕いて伝えるか」のほうに腐心するばかりだった。共感できるネタを振ろうとも思うが、情報・経験の格差が「何が共感できるのか?」という自己の選択にバイアスをかける。普通、コミュニケーションギャップは人に苛立ちを生むが「初々しい」となると、なぜかプラス評価に働く。それは、染まらないものへの憧憬なのかもしれない。

 
《問題の所在》
●現在に注力せず「昔の自分の可能性」に浸る思考。
昔、自分が持っていた様々な未来への希望と可能性。社会人経験を積む(≒大人になる)と、だんだんそれが狭まってくる。結局、プレ社会人を見ると「昔の自分の可能性は広がっていたなぁ…」と、現在の自分から逃げるために相手に投影して「キラキラ感」を覚えているのではなかろうか。
 
人間、成長・成熟することは望ましいことでありこそすれ、何ら恥ずかしいことではない。圧倒的な経験と情報をもってすれば、今の自分のほうが、就職時点での自分より、はるかに広く深い見地から様々なことができるはず。そこに注力することの大事さこそ、「今の自分にとっての何よりの可能性」のように感じる。であれば、プレ社会人をどうこう評価している場合ではない(=今に注力すべき)ではなかろうか。
 
自戒の念を込めて。