世界遺産マイスターKの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター保有の読書好き。世界遺産×書籍という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【読了】越川慎司「新しい働き方」

今年55冊目読了。日本マイクロソフト業務執行役員の筆者が、幸せと成果を両立するモダンワークスタイルのすすめを書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
働き方改革に興味があるすべての人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★☆
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★☆

自分の問いは3つ。
『会社の仕組みをどう変えるか?』には「ゴールは仕組み作りではなく、各個人が成果を残せるワークスタイルの実現。現場に近いメンバーに自由と責任を与え、伸び伸びと働いて成果を残させる。リスクがあっても性善説をとり、評価制度で確実に管理していく」。
『働く人の認識はどうあるべきか?』には「変化に対応するため、自分の意識を変える。変化w¥は起きるものだから、常に問題が起きることを前提に生きる。個々の処理能力より、いかに多くの人を巻き込めるか」。
『今の時代を生きる心構えは?』には「成長を確認しながら、自分のコントロールできる領域を少しずつ広げ、持続する。効率的な仕事のショートカットの為、メンバーを信頼して承認する。人間は、人から直接得た学び、受けた刺激によって自分の中に変革が起きる」。

確かに平易な文章で実例も挙げられており、実に納得性がある。しかし、なんだろう、この「でも、自分の会社では無理だよな…」というあきらめにも似た感覚は。まずは、制度などの形から入るより「現状の延長線上での思考を遮断し、全く新しい場を作る」くらいの覚悟が必要なのかもしれない。

基本的には「ポジティブで優秀な社員が活躍すると、よい影響をうける社員が増える」「人は、みんな自分を生き切るために生まれてきた」など、支える哲学も非常に共感できるのでお薦めなのだが、これを実装することが一番のハードルなのかもしれない。