世界遺産マイスターKの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター保有の読書好き。世界遺産×書籍という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

石川善樹「友だちの数で人生はきまる」

今年41冊目読了。予防医学研究者の筆者が、科学が証明する「繋がり」の驚くべき健康力を書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
QOL(quality of life。人生の質)を長期的に高めたい人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★★
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★★

自分の問いは3つ。
『寿命を縮める要素は?』には「家族以外の繋がりを持たない。笑顔で生きない。愚痴を言うことで幸せを感じにくくなる。運動不足」。
『繋がりは、どのような効果があるか?』には「自らのアイデンティティや自尊心が持ちやすくなり、生きがいを見つけやすい。複数のコミュニティーにいることで、ストレスが減る。選択肢が見えやすくなり、感情がポジティブになる。弱いつながりは、環境の違う人で構成されがちで、自分の知らない新しい情報を持っている。」。
『何を意識して生きればよいか?』には「勤勉に生きる。脳の緊張を解くため、睡眠をしっかりとる。今ある繋がりをキープしながら、趣味やボランティアで新しく多様な繋がりを作る。瞑想することで、自らの感情を抑える」。

脳科学系の本と、概ね被る主張であり、とても理解しやすい。「女性が長生きするのは、しゃべる、つながるという心理的要因」「繋がりを作るために、助けてくださいと素直に言う、かつ成功談より失敗談を話す」なども、納得の主張。

それにしても参ったのは、寿命を縮める要素として「男子校出身」があったこと。その身分の人にとっては、もう遅いよ!(涙)
「女性と出逢う機会が少なく、未婚になりやすい。数少ない女性を争って、ストレスが増える」という理由も、それなり納得できるだけに、なおのこと厄介だ…

そこさえ外せば(←被害者意識まんまん)、さらりと読める、いい本だ。