世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【国宝・犬山城】

名古屋にいるからには、一度は見ておきたい犬山城。そこに、行ってきた。



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国宝の天守閣。他には、松本城彦根城、姫路城、松江城で、日本に5つしかない。

1537年築城。信長の叔父である信康が築城、小牧長久手の戦いでは秀吉が本陣を置いた。
その後、犬山城尾張藩の付家老として成瀬家が城主を勤め、1868年に犬山藩が誕生したものの、その後の廃藩置県によって、成瀬家は城主の役割を終えた。



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眺望が素晴らしい。

しかしながら、1891年の濃尾大地震で城の一部が倒壊すると、その修理を、ということで城は再び成瀬家に譲与された。かくて、日本最古の天守閣にして、2004年まで個人所有の天守閣だったが、あまりにも相続税がかかりすぎる(!)ため、「犬山城白帝文庫」という財団管理に移管した、という歴史を持つ。白帝文庫の名は、中国の三峡にある白帝城にちなむ。


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川を臨むのは、まさに三峡下りさながら。

1952年、国宝に指定された。

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指定の免状。

やはり、国宝は国の宝だけあって、とても魅力的でエネルギーがある。この現場感、好きだなぁ。