世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【仕事の心理学】だろう、よかろう、事故の元。

「だろう、よかろうで仕事すんじゃねぇ!!」は、上司の口癖。厳しいが、確かにそう思う。そして、それを口癖とせざるを得ないほど、ワタクシをはじめとして、人は一定量「だろう、よかろう」で仕事をしてしまう。そこを掘り下げてみた。

《ポイント》
●人間の脳は、すぐ手抜きをする。
人間の脳は、何かを選択する、考えるだけで物凄いエネルギーを消費する。そのため、生存本能として、「自動運転したがる(≒手抜きをする)」癖がある。

●自分にメリットのある情報が大好き。
人間は「世の中を、ありのままに」見ているわけではない。自分の興味にあわせて、必要な情報を取捨選択している。このとき、つい、無意識に「自分に親和性を感じる、メリットのある」情報を優先しがち。

《問題の所在》
●物事は、自分の都合だけで動かないことを忘れる。
だいたい、物事、様々な人が集まっている場において(かつ、仕事とはそういうものである)、自分に都合よく動くわけがない。「お前は、そんなに他人の都合で動くのか?」と聞かれて、ハイと答える人はおるまい。
しかし、人間は自分可愛さに、そういうストーリーを作りたがり、その希望的観測(≒願望)が現実になると思いこんでしまう。
人には、それぞれの事情があって動いている。だからこそ、しつこいくらいの確認で、事故を防ぐ必要があるのだ。

自戒の念を込めて。