世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【仕事の心理学】誤爆と疲労感。

誤爆。それは、 軍事用語において誤った情報や操作ミスなどにより、狙った目標と違う目標を爆撃してしまうこと。

だが、仕事上で「誤爆を喰らう」というと、世の中では「悪くもないのに、叱責を貰う」という意味で使うのではなかろうか。

さて、なぜ、悪くもないのに叱責を喰らうのか。概ね、その状況は、「想定外」で「処理が面倒なトラブル」の時に発生しやすいと感じる。

●想定外
これは、所謂「仕事の詰めが甘い」事によって生じる。詰めが甘いとは、「可能性の検証範囲が狭い」ということ。そのため「こんなの、想定してなかった」となってしまう。若手においては想像力不足、ベテランにとっては「慣れからくる流れ作業」または「多忙にかまけた杜撰な処理」に陥ると起こりがち。

●処理が面倒なトラブル
これは「上長、関係者が複数にわたり、自身の責任で解決できないこと」。それ故、調整が必要になり、ストレスが溜まる。かつ、上長が絡むと、どうしても「何でだ!」という話になり、その説明に追われる。

《問題の所在》
心理的に、守りに入る。
関係者が多いと、責任意識が希薄になり、「自分は悪くない」という材料を探す。これは、人間の防衛本能。
・攻撃的になる。
上記「自分は悪くない≒他者が悪い」となり、外に対して責めるようになる。
・攻撃のぶつけ合いとなり、感情が暴走する。
お互いが感情を暴走させることで、問題の解決より、自分の主張を押し通すことに盲目になる。
→根っこにあるのは、人間の「承認欲求」が満たされない思い。

【解決策】
・感情の暴力に気付く。
感情を走らせると、相手に暴力を振るうのと同義(←でも、それには自分では気付かない)。お互いにこれをやると、負のサイクル。これに、冷静に気付く。
・解決に、集中する。
上記とも連動するが、「チームのパフォーマンスとしては、何を求めるのか?」と考えると、犯人探しより、問題解決が大事。当たり前だが、感情に乗っ取られた脳みそは気付けない。冷静になるためにも、焦点を絞ることが大事。

仕事を何のためにやっているのか。その本分を見ながら、感情に流されない。誤爆には、こう対応したい。

自戒の念を込めて。