今年22冊目読了。ポジティブ心理学欧州ネットワーク創設者の筆者が、ポジティブ心理学の過去現在未来を書き記した一冊。
〈お薦め対象〉
ポジティブ心理学に興味のある人(かつ、概要だけざっと理解したい人)、よりよく生きたい人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★☆
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★☆
自分の問いは3つ。
『心理学の意義は?』には「心の病を治癒する。日々の暮らしを向上させる。優れた才能を見極め伸ばす。」。
『人間の心理の特徴は?』には「人生の満足度を決める指標は自己受容・個人的成長・人生の目的・ポジティブな人間関係・環境管理・自主性。ポジティビティとネガティビティが3:1かそれ以上になると人は活気づく。希望を抱くステップは、自分の欲するものがわかる・そこへたどり着くための様々な方法を考え付く・実際に行動を起こし歩み続ける」。
『幸せに生きるための秘訣は?』には「他者に貢献することは自己の幸せにつながる。感情を上手に取り扱うために、運動・自分を励ます・リラックスする・人との交流・趣味による気晴らし。個人的に発達するために、責任を取る・試練に立ち向かう・欲望を満たすのを遅らせる・不屈の精神・感情のコントロールを行う」。
このほかにも「時間管理の原則は、①自分のすることを好きになり、価値を感じる②バランスを取る③起こって反応するより起こる前に行動する④時間不安とコントロール感の欠如の克服」など、非常にわかりやすく参考になる。
ただポジティブに生きればよいというものではなく、しっかりとポジティブ心理学の枠組みを理解できる、かつわかりやすいので非常に便利な一冊。一読をお薦めしたい。