世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【読了】榎本英剛「本当の自分を生きる」

今年19冊目読了。コーチングの第一人者にして、よく生きる研究所代表の筆者が、人生の新しい可能性をひらく8つのキーメッセージを通じた生き方を書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
自分らしい人生を生きたいと望む全ての人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★★
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★★

自分の問いは3つ。
『人生の新しい可能性をひらくメッセージは?』には
「①理由なく自分の中から湧いてくる『内なる声』は天からの贈り物。
シンクロニシティは、その人が進むべき道を指し示す道しるべ。
③流れに乗ると、思いがけない形で人生の扉が開かれる。
④人生で起こることは、全て意味がある。
⑤正しい答えを求めるより、正しい問いを持つことが人生を豊かにする。
⑥人は誰しも、何らかの目的を持って生まれてくる。
⑦理由があるから行動するのではなく、行動するから理由がわかる。
⑧これまでやってきたことは、全てこれからやることの準備である」。
『自分を生きるための心構えは?』には「未知なるものへの恐れを乗り越える。人生は自らの目的を思い出し、それを生きていくための旅。人生を春夏秋冬がある周期で循環するものと捉え、今がどの季節か自覚し、入れ替わるタイミングを見逃さない」。
『自分を生きるためにはどう行動すればよいか?』には「『たまたま』に敏感になり、シンクロニシティに気付く。言葉で表現することで、自らの人生の目的を意識しやすくする。結果に気を取られず、行動そのものに集中する」。

ここ数年、ずっと意識してきたことを、体系化・言語化してまとめてもらったような本だ。しかも、著者の体験を元に語られているのだが、自慢気なところは一切なく、故にメッセージが抵抗なく心の深淵に届く。上記の他にも「その人が必要とする答えは必ずその人の中にある」「人生の目的は『今それを生きているか、沿っているか』の現在形で語るべき」など、心に響くメッセージ多数。
生きるということ、人生と向き合うのに最適な必読書。全力で、一読をお勧めしたい。