世界遺産マイスターKの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター保有の読書好き。世界遺産×書籍という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【読了】G・ホフステード、G・J・ホフステード、M・ミンコフ「多文化世界」

今年18冊目読了。マーストリヒト大学教授、ヴァーヘニンゲン大学准教授、東ヨーロッパ経営開発協会事務局長の筆者が、違いを学び未来への道の探り方を書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
多様性に興味のあるすべての人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★☆☆☆
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★☆

自分の問いは3つ。
『社会はどのように変化してきたか?』には「慣行が変化しても、社会の基本的価値観は安定している。技術の発展は、産業社会の男性らしい価値観から女性らしい価値観への移行を支援する。不確実性を排除しようとすると、危険を減らすより曖昧さを減らす方向に動く。」。
『社会の動きの法則は?』には「個人主義は罪の文化、集団主義は恥の文化。人間は、自分達の集団とみなす人々を取り巻くところに境界を作る。人口が高齢化すると、女性が労働力として活用され、社会の女性らしさが強くなる。」。
『社会はどうなっていくか?』には「凝り固まった考えから自由になり、周りのどこでも進化が起きている事実を直視する。人は多様であり続けるので、他者が自分と同じようになることを求めず、人々は共存の道を歩まねばならない。観光旅行は、異文化交流をもっと深めるための出発点」。

とにかく、読むのが辛かった(苦笑)。データの裏付けについて丁寧に説明するのはいいのだが、正直、その正当性の証明って、読み手には疲れるばかり(笑)。洞察は、素晴らしいのだが。
学者の論文を書籍化した感が否めないので、教訓は多いけど、読むのはかなり骨が折れる。いい本なんだけど、読むのを薦めるのはためらわれる。