今年10冊目読了。ハーバード大学医学部教授の筆者が、よき年の取り方を書き記した一冊。
〈お薦め対象〉
40代で、その後に迷いを抱く人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★☆☆
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★☆
自分の問いは3つ。
『老いるとはどういうことか?』には「継続的な人間の成長と認識するには、革命的なパラダイムの転換が必要。体としては、健康寿命を伸ばすライフスタイルをいかに獲得するか。心としては、日々の生活における生きがいの見つけ方。」。
『生き生き老いるための条件は?』には「個人的資質としては①将来志向②感謝と寛容③親身に他者を愛し支える④物事を人々と共に行おうとする。健康な老いの要因は①非喫煙者または若い頃に喫煙をやめている②成熟した防衛機能③アルコール依存症がない④健康的体重⑤安定した結婚生活⑥適度の運動⑦高学歴。発達課題としては①アイデンティティ②親密性③職業の強化④生殖性⑤意味の継承者⑥統合。」。
『どのように行動すれば、生き生き老いるのか?』には「自己向上の欲を持つ。円熟した対応戦略として①利他的行為②昇華③抑制④ユーモアを持つ。退職後にやりがいを持つために①仕事仲間以外のネットワークを持つ②遊びを再発見する③創造する④生涯にわたって学び続ける」。
分厚い本だが、事例を繰り返している感が強いので、真意はシンプル、かつ納得がいく。ただ、この内容なら、リンダ・グラットン「ライフシフト」を読んだほうがいいかも、なんて思ったりする。要約としては、ここにまとめたことで十分だろう。
図書館で借りて読むなら、お勧め。実際、自分もそうだった。買うか?といわれると…ごめんなさい(苦笑)。