今年9冊目読了。フロリダ州立大学 社会心理学部教授の筆者が、意志の力の源泉と、コントロールの仕方を書き記した一冊。
〈お薦め対象〉
意志をコントロールしたい全ての人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★★
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★★
自分の問いは3つ。
『意志力の特性は?』には「量に限りがあり、使いすぎると疲労する。全ての種類の行動の意志力の出所は一つ。時間をかけて訓練すれば強化できる」。
『意志力はどうすると低下するか?』には「目標の対立。精神的疲労。思考のコントロール。感情、衝動の制御」。
『意志力を鍛えるにはどうすればよいか?』には「邪悪な心と戦う。自分の規律を重んじる。目標は3つまでにする。記録をこまめにつける。整理整頓する。感情を強烈に感じるか監視する」。
グルコースを味方につける、という発想がすごい。この他にも「人生でうまくいく能力は、知能と自己コントロール能力」「ストレスへの対処のため、脳に十分な燃料を送る」など、非常に示唆に富む。
視野が広がるし、実用的だし、それでいて読みやすいので、ぜひ、一読をお勧めしたい。