今年4冊目読了。水平思考の提唱者である筆者が、固定観念が外れる創造的思考法を書き記した一冊。
〈お薦め対象〉
既存のロジカルシンキングではどうも違和感を覚える人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★☆☆
〈実用度(5段階評価)〉
★★★☆☆
自分の問いは3つ。
『なぜ、人の思考は硬直化するのか?』には「怠惰から既存のアイディアに支配される。見慣れない状況を常に見覚えのある部分に分類する。いかなる瞬間も1つの状況の中のほんの一部分にしか注意力を向けられない。」。
『水平思考とはどのようなものか?』には「物事を分類するのではなく統合する。すでに適切な説明がなされていても、新しい情報に照らして慎重に考え直す。シンプルな良いアイデアを求める心躍る欲求。」。
『水平思考をするために留意すべきことは?』には「想像力には限界があるが偶然に限界はない。アイデアは生み出すより誘い出したほうが生まれやすい。外部からの影響を取り入れる」。
確かに、言っていることは的を射ていると感じるのだが、どうも論理構成が迂遠な気がする。確かに割り切らないことの大事さはわかるのだが、それにしてももう少しすっきりとできなかったのかな…と思う。ただ、アイデアの出し方という観点ではいいので、参考になる。