世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【2018年の世界遺産動向。】

皆様、明けましておめでとうございます。

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〈写真は、世界遺産アカデミーからの年賀状〉

今年は、初めて世界遺産が登録されてから40年。1978年当時は12しかなかった世界遺産も、今や1,072を数えるまでになりました。そして、今年も、さらに増えることが想定されます。7月にバーレーンで開催される世界遺産委員会には、日本からは文化遺産候補の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本)と、自然遺産候補の「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄)の2件の登録を推薦しています。特に、2011年の小笠原諸島以来の「自然遺産」登録がなるかは注目です。

他方、アメリカのユネスコ脱退や、世界遺産保全に手が回らない状況の加速化、経済発展と世界遺産保全との衝突の深刻化など、「世界遺産の持つ課題」も世の中の分裂傾向とともに浮き彫りとなっており、予断を許しません。

今年も、こういった状況を注視しつつ、実際に世界遺産に触れながら、情報発信をしていければと思います(といっても自炊記事が多くなりそうですが…)。今年もよろしくお願いいたします。