今年45冊目読了。医療ソーシャルワーカーの筆者が、脳科学と学習についてを書き記した一冊。
〈お薦め対象〉
学習効率を上げたい人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★☆
〈実用度(5段階評価)〉
★★★☆☆
自分の問いは3つ。
『脳の学習に関する特性は?』には「学習によって脳は物理的に変化する。成人の脳はストーリーテリングを重視する。何を教わるかより、教える人が誰であるかが圧倒的に重要。恐れや無力は学習を阻害する」。
『学習を最適化する為に必要なものは?』には「心理的に安全な時間、スペース、思いやり。脳の負荷を減らす瞑想、自然散策、運動、笑う、友人との会話、入浴。感情的に調和する他者」。
『学習するときに留意すべきことは?』には「内省的学習は、自分自身や他者の想定を発見し、それに挑むことで行われる。メンターのツール、自己肯定感の表現が重要。学習とは、私たちが既に知っていることを継続的に修正するプロセス」。
なかなか興味深い中身ではあるが、専門性が高いので、かなり手強い。軽く読むことは極めて難しいので、かなりその手の分野が好きな人でないと苦労する。その点で、お薦めはし辛い…