世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【読了】フランシス・ウェストリー、ブレンダ・ツィンマーマン、マイケル・クイン・パットン「誰が世界を変えるのか」

【読了】今年43冊目読了。デュポンカナダのソーシャルイノベーションリーダー、ヨーク大学教授、フリーの組織開発コンサルタントの筆者が、ソーシャルイノベーションを書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
様々な組織やコミュニティーの変革を求める人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★★
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★☆

自分の問いは3つ。
『変革に必要なものは?』には「内省と自己表出。自分の直感を信じ、行動しながら学ぶ。結果を予測できなくとも、より変化につながりそうな相互作用を生み出すこと」。
『変革を促す上で大事な考え方は?』には「問いが鍵を握る。人と人との繋がりにこそ力があると信じる。探求し、逆説を受け入れ、複数の視点を許容する。」。
『変革を促す人とはどういう人か?』には「何かを変えようとするために、自分自身の変化を受け入れる。状況や自分の不満の原因となっているシステムを理解することから始める。無視できない使命を感じる」。

そのほかにも、「人間関係が生活の質に繋がるのではなく、人間関係が生活の質」「希望とは、実際の結果に関わりなく何かが意味を持つという確信」など、心に響くフレーズが多い。なかなか読みづらい部分もあるが、良書だ。