世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

佐渡島庸平「ぼくらの仮説が未来をつくる」

【読了】今年39冊目読了。コルク代表取締役にして、漫画「バガボンド」「ドラゴン桜」「宇宙兄弟」を担当した筆者が、未来を創り出すためのエッセンスをまとめて書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
創造的に生きたい全ての人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★★
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★★

自分の問いは3つ。
『どのように仮説をたてるか?』には「日々の経験の中の見えないデータを信じる。新しいことをするため、過去の数字は集めない。定義する訓練を積み、自分なりの仮説を組む」。
『世の中をどう見るか?』には「人間はどういう時にどう感じてどう行動するかを突き詰める。背景にあるストーリーに共感するからモノが欲しい時台だと理解する。面白さ=親近感×質の絶対値。不安は自分の中に原因があると知る」。
『どのように努力するのか?』には「自分に刺激を与えてくれる環境に身を置き続ける。情報、自分の感情というバイアスから自由になる。観察力を上げる。慢心することなく、適切な不安と向上心を持って努力し続ける」。

実績のある筆者にここまで言われると、説得力が強い。この他にも「世界を変える原動力は、たった一人の熱狂」「一番のリスクは、他人と率直なコミュニケーションをせず、自分の心の中で率直なコミュニケーションができなくなること」など、参考になる記述多数。これは必読の良書だ。