【読了】今年36冊目読了。東京大学総合教育センター准教授の筆者が、人手不足を解消し、最高の職場をどう作るか書き記した一冊。
〈お薦め対象〉
人事関係者、アルバイトやパートを雇用している職場のリーダー
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★★
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★★
自分の問いは3つ。
『アルバイト、パート雇用の特性は?』には「人手不足の社会的解消。職場に関わるコミュニケーションが印象を決める。ベテランのインフォーマルリーダーが成長の鍵を握る」。
『アルバイト、パートはなぜ辞めるか?』には「スタッフの様子や店の雰囲気で決める。額より上がり方、ベテランの態度が悪い、これからどうなるかわからないなどの不満。人手不足→慌てて採用→育成しない→すぐ辞める、のスパイラルに陥っている。」。
『リーダーはどうすればよいか?』には「ベテランスタッフと毅然と向き合う。スタッフを採用する以前に、定着する職場づくりをする。成長の機会を与えて働き続けたいと思わせる。マネジメントとして、目標を共有する、育成を任せる、権限を委譲する」。
自分の身につまされる部分があまりにも多く、非常に勉強になる。今回、移転と言いつつ新規職場立ち上げで、多くの派遣社員の力を借りているので、しっかり留意して業務に取り組みたい。
それにしても、中原淳先生の記述は実に読みやすい。こういう知性、素晴らしいよなぁ。