【読了】今年34冊目読了。日本総合科学研究所教授にして、北京五輪日本競泳チームに勝負脳の講義を行ったことのある筆者が、脳を鍛える方法について書き記した一冊。
〈お薦め対象〉
全ての子を持つ親、及び部下を持つ人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★★
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★☆
自分の問いは3つ。
『脳の特性は?』には「本能が過剰反応すると、理屈抜きで拒絶反応する。時間をかけて繰り返し考えると脳の思考力が発揮される。記憶力を高めるには、対象に興味を持ち、情報をより多く得る。環境の統一性・一貫性があると能力を発揮する」。
『子供の脳を育てるために留意すべきことは?』には「本能を磨きながら過剰反応を抑え、よい心を育てる。貢献心を育む教育を目指す。子供が尊敬する心を育てるには、親が尊敬の気持ちをもって子供と接する」。
『具体的に、子育てにどう取り組むか?』には「3歳までは心が伝わる脳を作る、7歳までは思考・スポーツができる脳を作る、10歳までは本当に頭がよい脳を作る、それ以降は才能を発揮する脳を伸ばす。正しい姿勢や歩き方を身につけさせる。勉強は集中して取り組む、説明できるくらい理解させる、子供の自尊心を刺激する」。
もともと脳科学が好きなので、かなり興味深い。それに加えて、脳を鍛える10の方法として「①物事に興味を持ち、好きになる力をつける②人の話を感動して聞く③損得抜きに全力投球する素直な性格を育む④無理、大変、できないなど、否定的なことを言わない⑤目標に向かって一気に駆け上がる⑥物事を中途半端にしない⑦重要なことは復習し、繰り返し考える⑧自分のミスや失敗を認める⑨人を尊敬する力を身につける⑩類題で判断力を磨く」は、大人でも大事なこと。これは実践したい。
読みやすく、おすすめの一冊。