世界遺産マイスターKの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター保有の読書好き。世界遺産×書籍という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

本間浩輔、中原淳「会社の中はジレンマだらけ」

【読了】今年32冊目読了。ヤフー執行役員にして人事制度改革に取り組む筆者と、東大総合教育センター准教授の筆者が、現場まねの決断トレーニングについて書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
現場管理者、または現場管理者候補のビジネスマン
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★★
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★☆

自分の問いは3つ。
『ジレンマに対処するにはどうすればよいか?』には「出口はあると信じて、向き合う、決断する、振り返る。現場から遠ざからず、最先端を知り、感覚をずらさない。結果通知と立て直しでフィードバックする。」。
『人を育てるにはどうすればよいか?』には「任せて、見る・決める・説明する・進捗管理する。部下がどう感じたかが成果指標と自覚する。フィードバックを支えるベースは信頼関係と認識する」。
『組織を育てるにはどうすればよいか?』には「多くの社員に一つの方向を向かせるために、物語を語り継ぐ・組織文化を伝える。意識してコミュニケーションの頻度を確保する。常にチームを揺さぶり、仲間意識を高め、成果を出す」。 

実際に、自分の立場がドンピシャなのもあるが、とても参考になる。中原淳先生は、非常に鋭い観察者なので、実際にこのレベルの仕事ができるか?は難しいが、「自分の軸を持ち、視野を広げる」にはいいだろう。
現場管理者への支援が手薄な日本社会において、大いに助けになる一冊だ。