世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【小林弘幸「なぜ、これは健康にいいのか?」】

【読了】今年29冊目読了。順天堂大学医学部教授にして、日本体育協会公認スポーツドクターの筆者が、副交感神経を活かす健康法について書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
全ての疲弊している人々
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★☆☆
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★★

自分の問いは3つ。
『体の機能の特性は?』には「動くことも休むことも、身体の機能を十分に働かせるために不可欠。脳が能力を十分に発揮するには血流がいいことが必要不可欠。運動能力も、頭脳も、治癒能力も、本来の実力を出すためには十分な睡眠が必要」。
『とうすれば健康になれるか?』には「健康維持のためにも、パフォーマンス向上のためにも、人生を楽しむためにも、笑うが勝ち。自律神経をコントロールするため、ゆっくり呼吸し、ゆっくり動き、ゆっくり生きる。朝の能力を活用するため、良質な睡眠を十分取る・前日の夜のうちに翌朝やることを決める・朝ゆっくり歯磨きする。」。
『健康阻害要因には、どうすればよいか?』には「深酒の翌日は、朝起きてコップ一杯の水を飲む。デスクワークの退社時の疲労は鬱血なので、ウォーキングで対処する。慌てた時は、ゆっくり息を吐く。やる気が出ないときは、短く速く息を吐く」。

読書オタクとして、今まで読んできた様々な健康法の本と、基本線は同じである。だが、そこに神経学と脳科学が入るとなると、説得力はちと違う。
いずれにせよ、概ね賛同できる中身だが、惜しむらくは「良質な睡眠」という、ある意味一番難しいところに切り込んでいない点。まぁ、そこはサンマーク出版故、仕方ない(←ひでぇ割り切りだが、この出版社には、ワタクシはそういう認識)。そこは、他の書物で補おう。