世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

阿部淳一郎「これからの教え方の教科書」

【読了】今年26冊目読了。ラーニングエンタテイメント代表取締役の筆者が、若者への教え方を書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
部下、後輩を持つ全てのビジネスマン
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★☆
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★★

自分の問いは3つ。
『人を教えるときに留意すべきことは?』には「相手の能力に合わせた教え方をする。相手の気持ちを尊重する。大切なのは、自分の教え方の哲学を貫くことより相手のアウトプットをどう変えるか」。
『意欲を上げるために留意すべきことは?』には「自信は(達成感+承認経験)×回数。人は、自分が気にかけてもらっていると感じると生産性があがる。相手の意欲を高めるためには、相手の価値観に今の業務を紐づけてあげる」。
『行動レベルの変化を促すために留意すべきことは?』には「説明は具体的・語尾を動詞に・客観的に。全体像を見せ、どの部分の説明をするか伝えて説明する。仕事の覚えをよくするため、安心感を与える言葉かけと復習の仕組み化を行う」。

いずれの、自分が意識しつつもやり切れていないことばかり。耳が痛いが、「自分のエゴをぶつけず、相手の価値観を尊重しながら変化を促す」というのは、全く共感できる。さらりと読めるし、実用的なので、軽く一読をお勧めしたい。