今年22冊目読了。関西大学準教授にして、メディア研究と社会文化学を専門とする筆者が、戦後の日本人の海外旅行の変化を書き記した一冊。
〈お薦め対象〉
旅行好きの方、旅行に携わる仕事の方
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★☆☆☆
〈実用度(5段階評価)〉
★☆☆☆☆
自分の問いは3つ。
『日本の若者の海外旅行はどう変遷してきたか?』には「現地の目線で歩く60年代から、バックパッカー的自分探しの80年代、日本人探しの90年代を経て、外こもりの00年代に至った。」。
『海外旅行の手引きメディアはどう変遷してきたか?』には「歩く旅の源流である小田実『何でも見てやろう』の60年代から、クチコミ重視の『地球の歩き方』の70年代、自分探しの沢木耕太郎『深夜特急』の80年代を経て、カタログ型ガイドブック『るるぶ』の00年代へ。」。
『日本人と海外旅行はどうあるべきか?』には「買い食いだけで現地と繋がるのではなく、歩いて見て理解することで現地と接点を増やすべき」。
海外旅行が好きなら、一度読んだら面白い。二度は…読まないな。