世界遺産マイスターKの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター保有の読書好き。世界遺産×書籍という切り口でご案内します。男一人の自炊飯にもチャレンジ中。

【姫路城】


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〈ここが凄い!〉
日本の木造城郭建築の傑作が、建築技術を示す
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★★
「白鷺城」と呼ばれる美しい意匠は、世界に誇るものである。
〈アクセス(5段階評価)〉
★★★★★
新幹線で姫路駅まで行けば、すぐ。交通至便。
保有国〉
日本
〈登録年〉
1993年
〈登録基準〉
ⅰ:人類の創造的資質や人間の才能を示す遺産。


ⅳ:人類の歴史上において代表的な段階を示す、建築様式、建築技術または科学技術の総合発展段階、もしくは景観の遺産。


〈概要〉
●木造建築の最高水準
 木造構造の外側を土壁で多い、その上に白漆喰を施す簡素な素材の外観に、複雑な構造の配置や屋根の重ね方を組み合わせる、世界的にも類のない傑作。

●日本独自の城郭建築の代表作
 防御のために天守閣を中心として櫓や門、土塀、石垣、濠を張り巡らしている。これが、良好な状態で保存されている。

●創建当時の技術、意匠を引き継ぐ
城郭でありながら、一度も大きな戦火に見舞われていない。また、修復作業でも、技術、意匠を引き継いでおり、良好な保存状態。

〈課題〉
多くの人が訪れるため、維持管理は必須。また、伝統技術者の継続的養成も求められる。

〈参考図書〉
文藝春秋「姫路城を鉄骨でつつむ。」
平成の大改修を行い、美しい姿を取り戻した姫路城。世界遺産であるが故に立ちはだかる難しい条件を、匠たちがクリアしていく様子を描き出す一冊。遺産保護の難しさ、しかしそれを通して古の技術が引き継がれていく様子は、心を打つ。
姫路城の成り立ちを学ぶだけなら「名城をゆく 姫路城」がいいし、姫路城を舞台に忠臣家老が財政建て直しに奮闘する寺林峻「姫路城 凍って寒からず」も実に面白いのだが、遺産保護のあり方ということで、この本にした。