今年95冊目読了。静岡大学大学院農学研究科教授の筆者が、死と長寿の進化論という観点で生物の老死を考える一冊。 自身アラフィフで、親も老いている状況において手にしたが、なるほど農学の観点から老いについて考えるというのは非常に新鮮で、驚きばかりだ…
今年94冊目読了。外務省でロシア課に勤務した後、現在は林業のかたわら執筆活動に従事する筆者が、国防の条件を問い直す一冊。 どうしても、物事は自分の都合で考えがちだが、まさに「逆から見るとどうなるか」ということを感じさせてくれる良書。そもそも、…
今年93冊目読了。京都大学名誉教授にして、京都府立京都学・歴彩館長、京都府公立大学法人理事長の筆者が、景観のなかに人々の営みの軌跡を探る一冊。 観光に携わる者としてタイトルに惹かれて手にしてみたが、どうにも面白くない…これは外れだな。でも、ま…
今年92冊目読了。アメリカ出身の東洋文化研究家、著述家の筆者が、日本の景観保全について大きく警鐘を鳴らす一冊。 日本に住んでいると当たり前と思うことが、この本での指摘を読むとそうではないんだな、ということを痛感。確かに海外の観光地との違いは歴…
今年91冊目読了。戦史・紛争史研究家の筆者が、「まじめ」を隠れ蓑にした思考停止に警鐘を鳴らす一冊。 新聞で紹介されていて読んでみた。こじつけ感は否めないものの、ジャニーズ事務所問題などが発覚した2023年においては、むしろ真に迫る感じがする。 ナ…
今年90冊目読了。ベストセラー作家の筆者が、瀬戸内海の島に暮らす息苦しさとそこからの離脱を小説で描き出す一冊。 フェイスブックで畏敬する先達がお薦めしていたので読んだら、やはり良書。いかに人生、周囲の目に絡め取られて自分が自分らしく生きられて…
今年89冊目読了。批評家の筆者が、資本主義社会の『弱者男性(未婚、非正規、孤独、美醜、貧困、非モテ)』論を展開する一冊。 新聞で紹介されていてタイトルで気になり読んでみた。…が、途中までは納得できるが、途中から「自身の心の叫び」にいきなり転換…
今年88冊目読了。批評家、哲学者である筆者が、インターネット時代に検索ワードを探す旅をすることを推奨する一冊。 非常に読みやすいながらも、中身は重厚で、とても面白く読むことができた。旅行業に携わる者として、これは興味深い ネットの特性について…
今年87冊目読了。外交官出身で、内閣総理大臣補佐官を歴任した筆者が、その半生から国家と外交について振り返る一冊。 会社の元同僚に薦められて読んでみた。本の物理的分厚さにも驚いたが、中身の分厚さも半端ない。これはすべての日本人が外交を考える上で…
今年86冊目読了。出版社で雑誌編集を経た筆者が、図書館をきっかけに変わる人々と、それを支える図書館の人を描き出した一冊。 畏敬する先達がお薦めしていたので間違いない、と思っていたらそのとおり。自分では選ばないが、本当に面白い小説だ。これは良い…
今年85冊目読了。元キリンビール代表取締役副社長の筆者が、自らの経験を踏まえて「勝利の法則は現場で拾え!」と提唱する一冊。 個人的に(というか亡父の影響で)キリンビールは好きなのだが、そもそも嗜好品で、かつイメージが強いビールという商品をどう…
今年84冊目読了。京都大学名誉教授で医学博士の筆者が、脳の実態と特性を、最新の研究結果をふまえて解説し、心とは?人間とは?に迫る一冊。 脳科学好きとしては非常に楽しく読めた。が、そうでなくても、人間の考え方を知るには勉強になる本だ、と思う。 …
今年83冊目読了。出版産業などについてのライターが、中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるかを分析する一冊。 新聞で紹介され、標題に惹かれて読んでみたら、自分がいかに『思い込み』の世界に生きているか、ということを痛感させられた…本当に自分の…
今年82冊目読了。大学院大学至善館教授、有限会社イーズ代表取締役、株式会社未来創造部代表取締役社長、幸せ経済社会研究所所長の筆者が、ネガティブ・ケイパビリティを薦める一冊。 枝廣さんの著書だから、安定感のある記載だろうと期待するとおりの内容。…
今年81冊目読了。マーケティング/ブランディングコンサルタントの筆者が、クールジャパンからプレミアムジャパン・ブランド戦略への移行を提言する一冊。 SNS上で友人が薦めていたので読んでみたが、これは新書とは思えないパワーがあふれている。確かに、こ…
今年80冊目読了。RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニックを設立した筆者が、睡眠の質を上げるために何をすべきかを解説する一冊。 さらっと読めるが、中身はそれなり。睡眠を考え直すにはちょうどいい本だと感じる。お手軽本、といったところか。 そ…
今年79冊目読了。昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員の筆者が、持続可能な地域・産業づくりに向けて、フィールドワーク、酒と器と旅を通して多様な地域、業種、人物を取り上げる一冊。 けっこう期待して読んでみたが、なんだか後付けで強引に整理している…
今年78冊目読了。東京大学大学院法学政治学研究科教授の筆者が、ソ連解体から露ウ戦争までを概観する一冊。 新書とは思えない分厚さ(物理的にも、中身的にも)。ついつい日本にいると「ゼレンスキーが善で、プーチンが悪。しかも勝手に暴走したのはプーチン…
今年77冊目読了。批評家の筆者が、「コロナ禍の『名店再訪』から『保守再起動』へ」と称して、コロナ禍における名店とその取り組みを訪ね歩く一冊。 これも新聞で薦められていたので読んでみた。さらっと読めるし、お気に入りの店の紹介とも取れるが、「コロ…
今年76冊目読了。日本総合研究所調査部上席主任研究員の筆者が、日本の少子化の原因をデータで掘り下げる一冊。 分かりやすさを狙った会話形式の記述が、逆に迂遠さを感じさせるのが面倒だが、中身はしっかりしている。思い込みの常識を覆す話もあり、なかな…
今年75冊目読了。スウェーデンのジャーナリスト、作家にして世界各国をパックパッカー、ヒッチハイカーとして旅する筆者が、人はなぜ移動するのか?についてまとめた一冊。 旅好きにして、観光業に関わる身としては、新聞で紹介されていていたので思わず手に…
今年74冊目読了。ワシントン&ジェファーソン大学英語学科特別研究員の筆者が、物語があなたの脳を操作する危険性に言及する一冊。 畏敬する読書家の先達がお薦めしていたので読んだ。やはり信頼する人が薦めてくれる本は本当にヒットするなぁ。 まず、筆者…
今年73冊目読了。日経BP「日経クロストレンド」記者の筆者が、数字を扱う手法の問題点と見方について解説する一冊。 新聞で推薦されていて、タイトルも面白そうだったが、なんだか空振り感しかなかったなぁ。 注意点について「ランキングをただうのみにする…
今年71・72冊目読了。オランダ出身のジャーナリストが、人類が善き未来をつくるための18章をまとめ上げた本。 いろいろな話題が出てきて、「そういう見方もあるのか!」と驚くことばかり。これはかなり野心的な本で、確かにこうであれば未来に希望が持てると…
今年70冊目読了。東京大学薬学系研究科教授の筆者と名コピーライターの筆者が、対談しながら脳と記憶の本質に迫る一冊。 久々に三谷宏治お薦めの本を読んでみたが、安定の面白さ。「『よく生きる』ことと『より頭をよくする』ことのつながりを見つけていこう…
今年69冊目読了。図書館司書、保育士をしながら作品を書き続ける筆者が、コロナ禍の中学生の抑圧と青春を描く一冊。 なるほど、これは中学生の読書感想文課題図書になる深さがあるなぁ。変に恋愛モノになるのではなく、コロナ禍で人生と向き合う中学生たち。…
今年68冊目読了。リーダーシップの世界的権威である筆者が、そのノウハウを書き表した一冊。 細かく能力別に分かれているので、どこから読むかによって人の受け取り方はそれぞれ。いろいろな悩みに答えてくれるが、使い方は本人次第、ということなんだろうな…
今年67冊目読了。指揮者・ピアニストにして第18回ショパンコンクール2位の筆者が、今までの半生と今後の音楽界を展望する一冊。 音楽には全くセンスがないものの、何かの書評でお薦めされていたので読んでみたら、なるほどこれは超良書だ。 筆者の背景にある…
今年66冊目読了。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授の筆者が、現代思想をわかりやすく読み解く一冊。 畏敬する先達がお薦めしていたので、難しさは覚悟の上で読んでみた。なるほど、これは勉強になる。だが、理解できたかというと疑問… 現代思想につい…
今年65冊目読了。白馬岩岳マウンテンリゾート代表の筆者が、「誰も気づいていない『逆転ヒットの法則』」を明かす一冊。 タイトルほど『誰も気づいていない』感はないものの(苦笑)、中身は骨太な主張で、なにせ実績を作っているからその説得力は半端ない。…