世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

読了書籍の書評

【読了】深谷純子「引きずらない技術」

今年30冊目読了。レジリエンス協会常務理事の筆者が、心のモヤモヤがスッと消える方法を書き記した一冊。〈お薦め対象〉 ついつい物事を引きずってしまう人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★★☆ 〈実用度(5段階評価)〉 ★★★★☆自分の問いは3つ。 『なぜ、もの…

【読了】サン・テグジュペリ「人間の大地」

今年29冊目読了。飛行士として空を駆け巡った(そして何度となく墜落した)経験から世の中への洞察を紡ぎ出した一冊。筆者の本を何冊か読んだが、表現の豊かさと緻密さ、そして溢れる人間への信頼に、非常に温かい気持ちになる。この本も、もちろんご多分に…

【読了】エドガー・アラン・ポー「アッシャー家の崩壊/黄金虫」

今年28冊目読了。推理小説の礎にして、恐怖小説も巧みに描く筆者の名作集。順番に恐怖小説から推理小説へと並べているこの一冊で、まったく違った作家の本を読んでいるような錯覚に陥る。筆者にとっては、人の恐怖を煽る、おどろおどろしい「緻密に計算され…

【読了】シェイクスピア「十二夜」

今年27冊目読了。シェイクスピアの喜劇の名作。人が入れ替わり、それに伴うコミカルな勘違いが巻き起こすドタバタ劇を、人の心の内を描きながら巧みに表現した名作。もちろん、シェイクスピアゆえ、それだけで終わるわけもなく、人間が虚構・偶像・自分の理…

【読了】シェイクスピア「ジュリアス・シーザー」

今年26冊目読了。言わずと知れたシェイクスピアの戯曲で、実在するジュリアス・シーザーの暗殺とその後を描き出した一冊。本作でも冴えわたるシェイクスピアの細かい心理描写、そしてブルータスの苦悩。それぞれの登場人物が自分なりの正義を述べていくとこ…

【読了】鬼頭宏「人口から読む日本の歴史」

今年25冊目読了。上智大学経済学部教授の筆者が、歴史人口学を通じて日本の在り方を書き記した一冊。〈お薦め対象〉 日本の人口の今後に不安を抱える人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★★☆ 〈実用度(5段階評価)〉 ★★☆☆☆自分の問いは3つ。 『日本の人口はど…

【読了】山口謠司「文豪の凄い語彙力」

今年24冊目読了。大東文化大学文学部准教授の筆者が、文豪が実際に使っていた文章から、知性と教養溢れる語彙を、漢字の成り立ちを含めて読み解く一冊。無知蒙昧であるが故に、不勉強であるとの誹謗に対しても拱手して甘受しなければならない自分。今まで「…

【読了】サン・テグジュペリ「夜間飛行」

今年22冊目読了。伯爵の位を持つ名門の出ながら、パイロットとして空を飛び続けた筆者が、自らの体験をもとに紡ぎ出した一冊。自然の美しさと猛威、最前線を飛ぶ飛行士・通信士の思いと後方で全体を考えるリーダーの思い。対照的なコントラストが精緻に描き…

【読了】瀬戸賢一「時間の言語学」

今年20冊目読了。言語学者にして大阪市立大学名誉教授の筆者が、時間という概念をメタファーから読み解こうと書き記した一冊。 〈お薦め対象〉 時間という概念、そしてメタファーに興味のある人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★☆☆ 〈実用度(5段階評価)〉 ★★…

【読了】アーサー・コナン・ドイル「失われた世界」

今年19冊目読了。名探偵シャーロックホームズを生んだ筆者が、南米の秘境への探検を描き出した小説。世に出たのが第一次大戦前の1912年。それから100年以上経ち、もちろん探検は数々なされ、様々な生物多様性が見つかっている。しかし、そんな今でもなお、ま…

【読了】ジャン・コクトー「恐るべき子供たち」

今年18冊目読了。麻薬中毒にも陥ったことのある筆者が、独特の筆致で描く世界観と、その不思議な結末。立ち上がりから、あまりにも現実浮遊していて、なんともモヤモヤしながら読み進む。しかし、終盤になると、それまでのゆっくりとした前段を一気に巻き上…

【読了】ガストン・ルルー「オペラ座の怪人」

今年17冊目読了。何度となく劇場化されている名作で、紹介することすら恥ずかしい。今更ながら読んでみて「なるほど、こういう話か」という感想もさることながら、緻密に張り巡らせられた伏線、それを丁寧に回収する展開、そして何より「得体のしれない化け…

【読了】中原淳「女性の視点で見直す人材育成」

今年16冊目読了。立教大学経営学部教授にして、立教大学経営学部リーダーシップ研究所副所長の筆者が、だれもが働きやすい最高の職場をつくることを提唱した一冊。〈お薦め対象〉 経営者、人事担当者、そして働くすべての人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★★★…

【読了】見城徹「読書という荒野」

今年15冊目読了。元角川書店取締役編集部長にして、幻冬舎社長の筆者が、読書によって可能になる深い思考を通した読書と人生の関係を書き記した一冊。〈お薦め対象〉 今の時代を生きるすべての人(読書好きも、そうでない人も) 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★…

【読了】太宰治「斜陽/パンドラの匣」

今年14冊目読了。太宰治の名作のうち、映画化した2作をまとめた一冊。まず、斜陽。貴族階級の没落という、まさに太宰自身が歩んだ道を描き、じわりじわりと真綿で首を締めるような息苦しい展開が続く、と思っていたら、終盤に一気に加速。そして、まったく想…

【読了】諸富祥彦「あなたのその苦しみには意味がある」

今年13冊目読了。明治大学文学部教授にして、日本トランスパーソナル学会会長の筆者が、人生の捉え方、人生との向き合い方を書き記した一冊。〈お薦め対象〉 人生に疲れた人、悩んでいる人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★★★ 〈実用度(5段階評価)〉 ★★★★★自…

【読了】太宰治「人間失格」

今年12冊目読了。巨匠・太宰治が自らの人生を映し出すようにその苦悩を小説化した超名作。さすがに、これはかつて読んだことがある。その頃は今ほど人の心理や真理に興味が薄かったため、ただただ「陰鬱で、すごく暗い気持ちになる小説だなぁ」というのが本…

【読了】太宰治「新ハムレット」

今年11冊目読了。巨匠・太宰治が、名作ハムレットを大胆に置き換えることに挑戦した一作。小説好きの名古屋時代の朋友から勧められて読んだのだが、これが実に面白い。どうしても、ハムレットはイギリスの文化を知らないと読み切れない、という感覚があった…

【読了】メアリー・シェリー「フランケンシュタイン」

今年10冊目読了。とにかく有名だが、実際に読んでみると、色々と思うところあり。これは、クローン技術などが発達した今だからこそ一度読むべき本だなぁ。副題の「あるいは現代のプロメテウス」も、示唆がある。<フランケンシュタインあるある> ・筆者がわ…

【読了】ポー「黒猫/モルグ街の殺人」

今年8冊目読了。推理小説の礎ともいうべき著者の代表作。実は、子供のころに「モルグ街の殺人」は読んだことがある(いまだに、挿絵をリアルに思い出せるくらいだから、相当インパクトあったんだろう)。なので、「答え」は知っていたのだが、改めて読んでみ…

【読了】シェイクスピア「ロミオとジュリエット」

今年7冊目読了。苦悩に運命づけられた純愛と、その悲劇の結末はあまりにも有名。これは若い頃に読んでおいたほうがよかったな…と思いつつ、40過ぎて読んでみた。なるほど、こういう話だったのか、という感想を抱きながら、ロミオとジュリエットの純愛に「へ…

【読了】シェイクスピア「ヴェニスの商人」

今年6冊目読了。これまた言わずと知れた、シェイクスピアの名作。四大悲劇を読み通した後だからか、「なんだよ、シェイクスピア先生、ハッピーエンドも描けるんじゃん」というのが正直な感想(←ひでぇ浅さだ)。でも、その中に、しっかり「友と愛、どちらを…

【読了】シェイクスピア「マクベス」

今年4冊目読了。これまた説明するまでもない、シェイクスピア「四大悲劇」の一つ。なるほど、シェイクスピアの巧みな修辞と、人間の愚かさの描き出しが散りばめられており、マクベス夫人の堕ちていく様、マクベス自身の不義に不義を塗り重ねていき、偽りの自…

【読了】シェイクスピア「オセロー」

今年3冊目読了。これまた説明するまでもない、シェイクスピア「四大悲劇」の一つ。これは本当に傑作だ。人の心というものは、猜疑心という水滴が一滴零れ落ちるだけで、どこまでもどす黒く染まっていく。しかし、そんな中でも「人を信じたい」という思いが猜…

【読了】シェイクスピア「ハムレット」

今年2冊目読了。中身については紹介の余地すらない、シェイクスピア四大悲劇のうちの一つ。「あらすじはだいたい知っているが、読んでいない」という自分のようないい加減な人間にとっては、実際に読むことの大切さを思い知らされた。とにかく、人の心の移ろ…

【読了】チャディー・メン・タン「サーチ・インサイド・ユアセルフ」

今年1冊目読了。元グーグルフェロー、自己開発責任者の筆者が、仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法を書き記した一冊。 〈お薦め対象〉 自己の能力を開花させたいすべての人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★★★ 〈実用度(5段階評価)〉 ★…

【良かった本2018】

今年は65冊。もうちょっと読めた気がするな…反省。 今年読んで良かった本は、以下。1)中原淳、中村和彦「組織開発の探求」 分かり易く、頭が整理される。21世紀の組織を考える上で必読。 2)千葉雅也「勉強の哲学」 勉強する、ということを優れた筆致で描き…

【読了】吉川徹「日本の分断」

今年65冊目読了。大阪大学大学院人間科学研究科教授の筆者が、切り離される非大卒若者という現代日本の問題点を書き記した一冊。〈お薦め対象〉 日本の今後を憂えるすべての人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★★★ 〈実用度(5段階評価)〉 ★★☆☆☆自分の問いは3…

【読了】ウォーレン・バーガー「Q思考」

今年64冊目読了。ジャーナリストにしてデザイン思考・イノベーションを強みとする筆者が、シンプルな問いで本質をつかむ思考法を書き記した一冊。〈お薦め対象〉 現状を変えようとチャレンジをしたいすべての人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★★☆ 〈実用度(5…

【読了】中原淳・中村和彦「組織開発の探求」

今年63冊目読了。立教大学経営学部教授の筆者と、南山大学人文学部心理人間学科教授の筆者が、組織開発の歴史・理論を紐解き、実践に生かすことを提唱する一冊。〈お薦め対象〉 人材開発・組織開発に関わるすべての人(いわゆる人事系、および現場リーダーに…